くじらの肉も、食感や味、脂の量など部位によって様々な違いがあります。
ここではそんなくじらの肉の部位の名称と特徴をご紹介します。
①舌(さえずり)
鯨のさえずりは、鯨の舌のことで噛み切りやすく、トロトロの濃厚な味わいが特徴です。さえずりは関西ではおでん屋さんのメニューにもあるメジャーな食材です。
②鹿の子
鯨の鹿の子は、クジラのアゴから頬にかけての脂が乗った希少部位です。クセがなく、鹿の子独特の旨味がお口の中で広がります。
③本皮
鯨の体を覆う表皮と皮下脂肪の部位です。 コリコリした食感が特徴で、生食はもちろんのこと、湯通しして汁物に入れても美味しい万能な部位です!
④脂須子
鯨の脂須子は、胸びれの付け根部分で、希少価値の高い部位です。サシが多く入っており、脂の甘みが感じられます。お刺身やステーキなどにおすすめです。
⑤畝・畝須(うねす)
鯨の畝須は、鯨の下顎から腹にかけてある縦筋の部分です。旨味があり、食感はコリコリして 絶妙な味を堪能できます。
⑥内臓
鯨のホルモンになります。鯨の内臓には、舌(さえずり)、心臓、胃、小腸(百尋)などがあり、珍味や茹でものとして食べられています。
⑦尾の身
尾の身は鯨の背びれから尾の付け根までの背側にある部位です。 霜降り上に油の乗った最高級部位で、鯨の大トロとも呼ばれています。
⑧尾羽(おば)
鯨の尾羽とは、鯨の尾びれの部分で、脂肪とゼラチン質の固まりです。尾羽は、尾羽雪、おばけ、さらしくじらなどとも呼ばれます。
⑨赤身
赤身は鯨の背中から胸部、腹部にかけての大部分で、その割合は全体の4割ほどを占め人気の高い部位です。赤身は、刺身や竜田揚げなど、さまざまな料理に活用することができます。