日本では、イワシクジラ、ミンククジラ、ニタリクジラ、ツチクジラ、ゴンドウクジラなどが
食べられています。
日本で食用として人気があるのは大型鯨類で、
特にイワシクジラとミンククジラの赤肉の部分が馬肉の味に似ていると大人気です。ミンククジラは、肉の繊維が細やかでクセが少ないため、マグロや牛肉に近い感覚で食べることができます。
イワシクジラ
イワシクジラは、ナガスクジラ科のヒゲクジラです。イワシの群れと共に大海原を回遊し、イワシを餌とするためその名がつきました。
体はほっそりした紡錘形で、鎌形の背びれがあります。背面の色彩は暗青色、腹面の色彩は淡青色、中間にぼかし模様が見られます。頭部がV字状になっており泳ぐスピードが速いです。体長は最大約18メートルになります。
ニタリクジラ
イワシクジラの近縁種です。イワシクジラに似ていることから「ニタリ(似たり)クジラ」と名付けられました。体長は最大約15.5メートルで、イワシクジラよりやや小型です。
2019年7月の日本の商業捕鯨再開に際し、本種は捕獲対象となり、水産庁は年間捕獲枠を187頭と設定しています。他にミンククジラ・イワシクジラも捕獲対象ですが、頭数・鯨体の大きさ・得られる肉の量から、当面日本で流通するくじら肉はニタリクジラ肉が中心となります。
ミンククジラ
ミンククジラは成獣で体長は8m前後となり、ヒゲクジラ亜目の中では2番目に小さい鯨種になります。コイワシクジラ(小鰯鯨)とも呼ばれます。
ミンククジラは、鯨肉の中でも一番美味しいくじら肉として評価されています。肉の繊維が細かくクセが少なく、マグロや牛肉に近い感覚で食べることができます。特に赤身は低カロリーでヘルシーなうえに、馬肉に近い味わいと評され女性にも大人気です。